みなさま、こんにちは。
KTUカウンセリングルームです。
ブログがなかなか書けず、申し訳ありません。
やっと少し落ち着いたので、書かせていただこうと思います。
いつのまにか暑い夏も終わり、寒い冬が近づいておりますが・・・いかがお過ごしでしょうか。
お身体もそうですが、お心もお変わりないことを願っております。
さて、今回からしばらくは「防衛機制」という心理的作用についてお話しさせていただきたいと思います。
これは誰しもが持っている、自分の心を守る作用であり、時にはやっかいなものにもなりうるものです。
まず、防衛機制とは何か。
これは、「自分が不快だと思う体験を沈めたり、避けたり、ないものとすることによって、自分の心が安定した状態を保つようにする心理的な作用」です。
そうは言っても、みなさん身に覚えがないように、これは「無意識的」に使われるものです。
しかし、防衛機制が常習的に用いられていると、不適応症状などとして表面化されることがあり、かつ病的なものまで発展することもあります。
こちらの防衛機制、たくさんの種類があります。
たとえば、「抑圧」。
これはこの名の通り、自分が感じる嫌なもの、不快なものを自分の内部の見えないところに押し込めてしまう作用のことです。
たとえば、虐待された子が、自分の親への否定的な思いや攻撃的な思いなどを感じないようにするために、それを自分の見えないところに押し込めてしまい、「自分は親に否定的な思いは持っていない」としてしまう現象などです。
しかし、実はそれは「見えないところ」にあるわけで、完全に忘れ去ってはいません。自分の内部にある「箱」の中に閉じ込めておいているだけなのです。
ですから、それがあまりにも強すぎると、箱の中に入りきることができなかったり、箱の中に押し込める作業自体がしんどくなってしまうことで、ストレス症状や緊張、不安…という、いろんな不快な症状が自分の身体上に表れてしまいます。
でも、それが「抑圧」によるものかどうかなんて、自分で気づくことは難しい時もありますよね。気づけないときは、「なんでこんなに自分に嫌な症状が表れているんだろう」と、不思議に思うことしかできません。
よって、もしこの「抑圧」が強すぎることで自分に不調をきたしているのであれば、まずはそれに自分が気づくこと、さらにそれは何で起こっているのか、いつから起こっているのか…等を知っていくことが大切です。つまり、「本質」を探っていく作業、ということになります。すべてのカウンセリングでその作業を行うわけではありませんが、「抑圧」という防衛機制によってその人に不調が起こっているのではないか、とこちらで推測できた場合は、カウンセリングの手法として上記の作業を行っていくでしょう。
ただ、そのような作業は抑圧された不快な記憶や経験を思い出すことなので、とても辛く苦しいものでもあります。
そのために、自分一人ではなく私たち心理士と一緒にやっていくことが、大切なことでもあると思っております。
今回のブログを読まれた方で、「抑圧」によって苦しんでいる方は、どうぞ一度ご相談ください。
お待ちしております。
KTUカウンセリングルーム